SHOHI - 書皮 -
書皮、とはいわゆるブックカバー、あるいは本の表紙のこと。
これから読む本にカバーをかけるのは、
特定の文化圏にしかない習慣だという。
なるほど、確かに洋書にカバーをかけて読んでいる風景は
目にあまりなじまない。
用途は主にふたつ。
汚れ、日焼けから書籍を守ること。
あるいは、読んでいる書名を隠すこと。
この書皮を主軸に友人たちが
展示会を開いている、ときく。
「book&bag 古本と書皮と鞄の3days shop」
会場は、自宅工房を毎月開放して
展示会を行っている鞄作家、こうだかずひろさん宅。
こうださんがこだわって取り組んでいるのは、
素材の色から糸まで細かい要望を聞きながら
テーラーメードでひとつひとつ仕立ててくれる
今や納品まで「半年ちょい待ち」の帆布の鞄。
(今回、ここでさっくりと紹介してしまうのは
もったいなさすぎるほどの逸品。
それはそれは素敵な
ko'da-styleブランド鞄の写真掲載は
敬意をこめてまた別の機会に。)
展示コーナーの細部のあしらいからして、
今回はブッキッシュ。涼しい顔して閲覧しながら、
こっそり小躍り。
若きクリエイターたちによる、
思い思いの「書皮」。
「守る」「隠す」という、本来の機能から
はばたいた、古いようでいて、
新しいアイデアの数々。
楽しい思いつきにあれこれ触発され、
脳がチリチリ、と。
(メッセージに注目!)
アトリエのインテリアの一部のように展示、
販売されていた古書。
お茶を片手に友人たちとしばし本談義。
書皮数枚、古書をたんまり抱え、
やや上気気味のまま
残照さす海沿いの道を友人と歩く。
本日の戦利品。大人買い!とひやかされる。
(こんなに買って、上代2000円余也!)
磯遊びで貝や石を拾い集めた子供のように、
買った本を机に積み上げて、ほくほくする。
葉山にて。昨日が最終日。
「book&bag 古本と書皮と鞄の3days shop」
(9/19(土)~9/23(水) 12:00~日没まで)
by office_bluemoon
| 2009-09-24 06:41
| 活字に遊ばれ(活字のある風景)