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Walls Come Tumbling Down (The Style Council)


学生の頃、偉い教授が教壇に立った
イデオロギーの授業なんて、ひとつも覚えていない。
この二人組が歌う歌詞の意図するものを通して
世界が指し示す方向に想いを馳せるほうが
はるかに面白かったことは
良く覚えいてる。

The Style Councilの真髄は、
観た目のスタイリッシュさもさることながら、
耳触りのよい曲に載せた歌詞に
臆せぬ思想があり、
かつ、エレガントなひねりが利いている点にある。

好きな曲の中でも、
特に、”The Walls Come Tumbling Down”には、
歴史的瞬間と共にある鮮烈な思い出がある。
人々の手で崩されていく
ベルリンの壁のニュース画像を
「歌詞のとおりになっちゃった!」と半ば震えながら
繰り返し観て、歌詞を胸に刻んだ。








(歌詞の一部抄訳)

粗末な扱いに甘んじていることはない。
唯々諾々と暮らしていることはない。
この手で境遇を変えようと本気になればいい。

権威とやらにおもねるように
ずっと教えられてきたけれど、
一致団結すれば
世界をまっとうな姿に変えることだってできる。

立ちあがってみないか。
それともあきらめて、泥にまみれて一生を終わるのか。
ねえ、世界は変えられるんだよ。

政府は失墜し、システムは崩壊する。
だって結束は固いから。
ライトが消えた。壁は崩れ落ちていく。

そう、聖書にも出てきたエリコの壁、難攻不落と思える要塞の壁だって
自分たちの手で取り壊せるんだ。




若者の常として
自分の中で確立しきれていない
スタイル、気骨、フィロソフィー(哲学)あるものに
こころ惹かれる。

それに加えて
なりたくないもの、やりたくないものは知っていた。
だけど、
心底なりたいもの、やりたいことがわからなかった。

そのジレンマと苛立ちを埋め合わせるかのように、
矢も盾もたまらず気になったものには、
まるごと染まりきろうとしていた。
流行やまいのような心酔。

だからある一時期、このグループのリーダーであり
ヴォーカルでもある
ポール・ウェラーになりたい(「なりたい」!?)と
滑稽なほどいきがっていた。

タイトなパンツ、裸足にローファーを履いていた。
(靴の皮ですれてアキレス腱にいつもかさぶたを作っていた)。
アゴのあたりで髪をばっさり切ってみた。
(テクノでもなく、モッズでもなく、すごく中途半端だった)。
ステンカラーの袖を折りかえして、襟を立てて着ていた。
(つましい画学生みたいだった)。

すべての芸術(art)は模倣から始まる、とはいえ。
肩ひじはらなくてよい流儀(art of living)、
スタイルを探り当てるまでの
若気の至りの背伸びや試行錯誤をおもいだすたび、
恥ずかしいやら、懐かしいやら。
とんがったハートの若さが
愛おしいやら。

旋律の美しさでは、これ。ピアノはミック・タルボット(のはず)。








(Rちゃん、思い出させてくれて、ありがとう!)









































































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by office_bluemoon | 2010-09-04 09:03 | 私的juke box(tunes)