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平常心

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無事にしています。

まだ安否のわからないお知り合いがいらっしゃる方、
被災地の方々のことを考えると
適切なことばがみつかりません。

地震のあとすぐに停電になりました。
ひとりでした。

深夜過ぎに電気が復旧し、
そこで初めて映像を観て、不覚涙が落ちました。

冷静でいたつもりでした。
でも、まる2日間くらい
暗証番号や人の名前を思い出せなかったり、
普段は決して見向きもしない
ケーキをとり憑かれたように焼きはじめたり、
よく考えると今いらないものを買いだめたり、
電源ジャックをぜんぜん違うところにさしこんで故障だと慌てたり。
一見粛々と、淡々と、でも、ずいぶんと
とんちんかんなことばかりしていました。

あたりまえ、と思って受け取っていたことが
なんて多かったんでしょう。
ふだんと変わらぬ明日がまた来るとは限らない。
さっき別れた人とまた明日も会えるとは限らない。

それでも、平常心でいること、自分の頭で考えること、
そして本分をまっとうして社会に還元することが
今ほど問われることはないようです。

まず、許される状況であるのなら
日常やっていたことに戻ること。
声を掛け合うこと。
(メッセージを寄せてくださった友人や家族に感謝しています)
そして、しっかりすること。元気でいること。

それから、自分にできることから始められたら、と思います。
すでにてきぱきと動き始めている、
凛々しい友人たちのことばと背中から
教えてもらいました。


月並みな言葉しか出てこないのですが、
ひとりでも多い方のご無事をお祈りしています。


*** 追記

ここまで書いたところで、
何かの役に立てば、と
こんな記事を愚弟が寄せてくれました。
とても身につまされました。
ここに転載します。

***

【災害時のメンタルケア】

◆1.今こそ自分自身のメンタルケアを。

今はまだ地震直後であり、だれでもアドレナリンが
噴出している時です。
こういう時は何かをしたくてたまらなくなりますが、
まずはその自分自身の感覚に意識を向けて
みましょう。細々意識してみることをトラッキングといいます。
自分自身に対するサポートを最初にしてください。

私たちが落ち着いているか、
不安エネルギーをまき散らしているかによって、
様々なことが違ってきます。

◆2. テレビの視聴には気をつけてください。
*特にお子様、感受性の強い老若男女の方々。

身体がだるくなったり、ボーッとしたり、涙が出てきたり、
妙な罪悪感が湧いてきたり、不安状態にある自分に気づいたら、
即刻テレビを消すか、必要なニュース速報のみが
流れてくる全く違う番組にしてください。

テレビで繰り返し繰り返し流される悲惨な映像は、
非常に強い吸引力を持ちます
(とかく最近のメディアは人々の不安をあおるのが特徴です)。

人によっては催眠にかけられたように
テレビの前から動けなくなる人もいるでしょう。

こうした映像に何度も何度も自分をさらすことは、
何の役にも立ちません。

***私たちが生きていく為に必要な情報が得られれば、
それだけでいいのです!***

トラウマの渦の引っ張り込む力はとてもとても強力です。

サンフランシスコ大地震の時は、繰り返されるメディア報道が
人々にもたらすネガティブなインパクトは甚大だったといいます。


◆3. 今一番に必要なのは、身の安全を確保することです。

避難場所、食べ物、人々が安全かどうかをチェックすることが優先です。


◆4. そして非常時に最も大切なのは、
人とのコミュニケーションです。

人を求めるのは、とてもとても自然なことです。

その時の自分の思いを言葉にして、
所属するコミュニティでシェアしたり、身近な人に伝えてみてください。
もちろん、手段はメールでも構いません。
「メールに書きながら落ち着いてきました。
大丈夫です」とおっしゃる方、多いです。






***

(おとうとよ、ありがとう!)
by office_bluemoon | 2011-03-13 22:27 | 迷路に遊ぶ(おもふこと)