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ありがたいこと。

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今、このとき、この場所で、
この光と風の中で、
この人といられる。
それは、ものすごい偶然の重なりの果てで
もじどおりなかなかない、
有り・難い、こと。


ただただ、年の終わりに
笑って言葉を交し合える、
シンプルな幸福。
あたりまえなんかじゃない。
それが一番、尊くて、難しい。

そんなことを教えてくれた2011年に
ありがとう。



ご縁をくださったみなさま。
出会えたことに感謝しています。
どうぞ、佳き2012年をお迎えください。





 - office bluemoon より




                                       (Photo taken by M.F)
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by office_bluemoon | 2011-12-31 14:46 | 迷路に遊ぶ(おもふこと)

"Everything Happens to Me" (Theronious Monk)

翻訳作業はきっと、農作業に似ている。
ただ、ひたすらに、鋤(すき)を大地に振り下ろす。

晴れの日も、雨の日も、フラットな平常心に戻す。
クリスマスだろうと、いい波きてるよとメールをもらおうとも、
日が昇るのと同時に机に向かい、ペースを崩さず。

作業中は、ことばにひきづられてしまわないよう、
ヴォーカルの入っていない曲をかけている。
このところ、しゃべりも少なく(クリスマスだとかお正月だとか騒がない)、
ピアノジャズしかかからない
海外のラジオ放送を選んで聴いている。

もともとの好みは、
ビル・エヴァンスとか、オスカー・ピーターソンといった
あぶなげなく、よどみない超絶テクニックだった。

ところが、
言葉にすぐつまる、口下手な男のような、
余白と「溜め」の多い、訥々(とつとつ)とした、ピアノタッチの演奏が
どうも気になる。

これ、誰?と
クレジットを見ると、毎度、セロニアス・モンク。
以前は暗い、と決めつけて敬遠していたのに。

なぜ、この人の演奏にはっとするのだろう、と
少し考えてみて、わかった。
ひとつセンテンスを読んでは、日本語に訳して、
ひとつ前のセンテンスから読み直して、つながりをみて、
口に出してつぶやいて、
さかのぼって直して、また、考える、という、
やはり訥々とした私の翻訳作業ペースに
どうやら、マッチしているらしい。

ピーターソンばりに、流水のように縷々(るる)と
和文が出てきたら、苦労がないのだけれど。



特に、この曲が気に入って、テイクの違う二枚を購入。
この、よっこいしょ、と、重い鍬(くわ)を振り下ろしては
土を掘り起こしているような
腰の粘り、溜めの効きぐあいが
今の気持ちにすごくしっくりくる。


未訳ページ数、あと50ページを切る。
黙々と、訥々と、鋤を振り下ろす
節くれだった日々は、もうちょっと続く。


今年が過ぎ去ってゆく。















































Alone in San Francisco

Thelonious Monk / Ojc

スコア:



ソロ・モンク+9

セロニアス・モンク / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

スコア:


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by office_bluemoon | 2011-12-28 21:00 | 私的juke box(tunes)

"The Long Goodbye"から - 2

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しょうこりもなく、
"The Long Good Bye" Raymond Chandlerから。

世界一好きなバーの会話のあとには、
実はこんな台詞が続く。
この部分も含めてしびれているのだけれど、
解釈に自信がなくて、それはそれは長いあいだ
手をつけずにいた。

短いのに、
深い含蓄とキレのある機微。
これは、清水俊二巨匠に軍配がどうしてもあがる。
"The second is intimate"、を「ずっとしたくなる」
と訳してしまうなんて、
いったいどんな恋をしてきたの?、と唸ってしまう。


主人公の探偵、フィリップ・マーロウと
友人のテリー・レノックスが
バーでグラスを傾けている。
「彼」、はテリー。

“Alcohol is like love,” he said. “The first kiss is magic,
the second is intimate, the third is routine.
After that you take the girl’s clothes off.”



清水 俊二 訳:
「アルコールは恋愛のようなもんだね」と彼はいった。
「最初のキスには魔力がある。二度目はずっとしたくなる。三度目はもう
感激がない。それからは女の服を脱がせるだけだ」

村上 春樹 訳:
「アルコールは恋に似ている」と彼は言った。
「最初のキスは魔法のようだ。二度目で心を通わせる。そして三度目は
決まりごとになる。あとはただ相手の服を脱がせるだけだ」

office bluemoon 訳:
「酒は恋愛と似てる」とテリーはいった。
「最初のキスは魔法だ。二度目は、ぞっこんになる。三度目になると、
上の空でもできる。そうなると、あとは服を脱がせるしかない」






ひゃくまんがいち、こんな場面にまきこまれてしまったら、

1) ふきだす
2) いちもくさんに逃げる
3) こうさんする

のいったいどれをやらかせば?








BGM:
"Kissing a Fool"    Michael Bublé


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by office_bluemoon | 2011-12-22 22:44 | 翻訳シャドーボクシング(試訳)

"'O Sole Mio" (Luciano Pavarotti and Bryan Adams)

Pavarotti & Friends のシリーズの中から。

Pavarottiとデュエット、というと
たいがいのアーチストが
普段以上に力んだり、
ここぞとばかりに声を張り上げてしまう。

誰が相手でも俺はこれでいい、という
Bryanのこの抜けた感じが、かっこいい。

個性とは、かくあるべし。









イタリア語はやはり
歌唱向けの言語だと思う。
美しい。

イタリア人が英語をしゃべるときのラテン訛りと、
英語圏の人が照れたようにしゃべるイタリア語は、
なんともいえずセクシーなんだよなぁ。
これをやられると、ウソをつかれても
腰くだけけになって
怒る気もうせてしまう。


さて、同じ曲でも
あまりにも有名な、
三大テノールの競演。

最後の見せ場、
Pavarottiの高音部のトリル部分に注目。
三大テノールでは必ずやらかしてくれる
お約束、なんだけれど、毎回笑わされた。

三人三様の伊達男たち。
ほんとうに、チャーミング。




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by office_bluemoon | 2011-12-20 07:02 | 私的juke box(tunes)

反動 - Love Machine (The Miracles, Wham!)

しごと、追い込み。
クリスマスも、お正月も
季節柄、のお誘いにも
背を向けた生活。

それだけに、なのか、
こんなミラーボールキラキラの曲ばかり
ヘビー・ローテーションで聴いている。

反動、ちょっと、きてるなぁ、と
じぶんでもおもう。


なんでも、がまんしすぎはよくない。





オリジナルと、Wham!版。

うまいよね、George。
踊りにもキレがある
(でもね、昔から気になっているのはギターのAndrew)。

いまさらだけど、Wham!の音楽性は高かった。


The Miracles





Wham!


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by office_bluemoon | 2011-12-19 14:53 | 私的juke box(tunes)

抱擁

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走っても、走っても、
湾岸沿いの空がぜんぶ、
厳かな礼拝堂のようで。

たいせつなものは、片手に数えるほどしかない。

そのはかりしれない大さは
引き寄せて、頬を寄せて
腕をまわして抱き締めたくても、
届かないほど。
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by office_bluemoon | 2011-12-19 09:15 | 迷路に遊ぶ(おもふこと)

初めてのaudio book ("Playback" by Raymond Chandler)

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とある一節が
粋で、切なくて、心に沁みて。
ページを開いたまま
車内でしばし目を閉じた。

『プレイバック』 
レイモンド・チャンドラー 作
清水 俊二 訳


琴線に触れたたのは、
たった三ページの男女の会話。

チャンドラーの最後の作品。
終わりの予兆を漂わせるマーロウをあまり見たくなくて、
子供の頃に一度か二度読んだきり、ずっと触れずにいた作品。
そのときは漫然と字を追っていただけだったらしい。
機微が、まったくわかっていなかった。

訳の秀逸さゆえなのか、
原文の力なのかが、矢も立てもたまらず知りたくなる。

一行でもいい。
こんな訳が残せたら、冥利だと思った。



個人的な読書時間がほとんどとれない
厳しい時間の制約があるなか、何としても原文が通しで知りたかった。
そうか、耳はあいている。
audio bookを探した。

BBC版と、映画『ロング・グッドバイ』でマーロウを演じた
エリウッド・グールドによるアメリカ版のものと両方注文。
BBC版が先に届く。
"Playback"とついでに"Farewell, My Lovely"も
原書を再読したくなり取り寄せた。
グラス片手に読書、はきっとまだ一ヶ月くらい先だけれど。

だけど、寝しなにこれを聞けばいい。
夢の中でもマーロウにまた会える。


(どんなくだりかは、また後日!)
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by office_bluemoon | 2011-12-16 20:02 | 活字に遊ばれ(活字のある風景)

chasing, chasing


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ねえ、おしえて。

あなたにふれると
やけどをするの?
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by office_bluemoon | 2011-12-13 09:02 | ぜんぶ月のしわざ

reflection

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美しきことにだけ
目を向けるのではなく

よこしまな心や弱さにも、
にっこりと余裕で向き合えるか。
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by office_bluemoon | 2011-12-12 08:00 | 迷路に遊ぶ(おもふこと)

when you wish upon a star...

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恋は「落ちていく」もの、と人はいう。
でも、決して「落っこちて」はこないのだよ。

いけどりにしなくっちゃ。
夢も、恋も。
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by office_bluemoon | 2011-12-06 14:37 | 迷路に遊ぶ(おもふこと)