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Book Club (@都内) 『予告された殺人の記録』 ガルシア・マルケス

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友人の招きで、新しい読書会にお邪魔する。
ディスカッションは日本語。

ガルシア・マルケスの『予告された殺人の記録』を数十年ぶりに再読。
この作品について十数人で、1時間語り合う。
幼い頃には読み取れなかったマルケスの魅力を再確認。
ちゃらんぽらん、ともいえる、人間の性。
なにげないことが重なっていくうちに、人生の歯車がぎしぎしノイズを立てながら
どんどん悲劇へと向かっていくのをとめられない無常。
そのノイズはラテン文学らしく、ときに、くだらなく、ときにせんなく、ときに愉快。
むごい悲劇を描いているのに、楽天的な、人間礼賛をさらりとやってのけている。
いわゆる情痴沙汰を、ジャーナリスティックな時系列で
カットグラスのようなキレある切り口で構成できる手腕は見事。
やっぱり、マルケスはすごい。大好き。
不在に胸が痛む。

ほかに、ここ最近読んだ本の所感についてひとりずつ語るプレゼンが3時間。
自己紹介代わりに持参したのは、谷崎潤一郎の短編集、『美食倶楽部』。

マルケスも、谷崎も、
語り過ぎずに読者をその世界に引きずり込む熟達者。
もうひとつ、読者の五感を総動員させるセンシュアルな記述が得意。
これを下品にしないところが、両作家の知性と技量。
「匂い」のマルケス。
谷崎は「匂い」のほかに、「色」と「影」、「湿気」。

時間制限のある中、仕切りがすばらしく、
そのうえお仕事柄プレゼン上手な参加者ばかりで、4時間という長さを感じさせなかった。
読書範囲も多岐にわたり、なみなみならぬ刺激を受ける。

初対面の、さまざまなバックグラウンドの人が、本好きという共通項だけで
熱く語り合った。
斜に構えたところが一切なくて、すがすがしかった。

本来「静」であるはずの、読書といういとなみ。
愛とパッションみなぎる読書ライブにひさしぶりに出会え、上気して帰宅。




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『予告された殺人の記録』
ガルシア・マルケス


推薦されて読みたくなった本(備忘録):

『百年の孤独』(私淑する読書家が文学の金字塔、とまで。以前読んだけれど内容を忘れている。読みたい。)
『タモリ論』
『代替医療のトリック』(このところかぶれているサイモン・シンの著作でこれだけ読みそびれていた)
『11/22/63』 (食わず嫌いだった、スティーブン・キング。上巻だけで、二段組、電話帳の厚さ、の上下巻。JFKをめぐる、タイムトリップもの、と。この読書体験を共有できるのは、面白そう)
『岳飛伝』(北方謙三も、読みそびれている作家)
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by office_bluemoon | 2014-05-28 09:30 | Book club 議事録

a day off


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止まない雨垂れ。
闇の奥にいる魔物に甘えるように
時をやり過ごす。

何もしない快楽。
どこかで沈丁花が香った。
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by office_bluemoon | 2014-05-23 13:33 | 迷路に遊ぶ(おもふこと)

日本語再発見

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初の文楽観賞。
七世竹本住大夫引退公演
『女殺油地獄』と『鳴響安宅新関』。

人形浄瑠璃の研究で博士号を持つ友人の指南で。

三味線と裃がずらり並ぶとこんなにセクシーとは。
『安宅』はさしずめ、女性の出てこない『カサブランカ』。
実にハードボイルドであっぱれな、弁慶と富樫。

口上の字幕に釘付け。
古語はかくも、床しく、洒脱で美しい。
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by office_bluemoon | 2014-05-15 13:23 | こころ、泡立つ(events)

Starlight Cinema

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回転木馬、潮騒、山道を二輪で飛ばす、若き日のゲバラ。


浜の映画祭。
見知らぬ人がにっこりと差し出してくれたロゼをいただきながら。
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by office_bluemoon | 2014-05-05 15:21 | こころ、泡立つ(events)

raining all day


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南へ。

文庫本 マイルス 雨だれ ハイボール。
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by office_bluemoon | 2014-05-01 09:10 | こころ、泡立つ(events)