book therapy
養生していたため
二日ぶりに家の外に出て、
ポストに見つけた小包み。
またまた、bookishな友人からの
お見舞いパックに飛び上がる。
日頃の会話から拾い集めてくれた、
私が今知りたいこと、欲しいものの美しいカケラ。
「眺めの良いカフェ」 山村 光春
「アルネ 10号」
「ao」
「眺めの良いカフェ」、は絶版本。
写真とは、雑誌編集とは、という
私の問いへの友人からのひとつの解。
「アルネ10号」も、
長らく絶版で入手困難だった。
なぜなら、誰もが門外不出と思っていた、
こんな特集があったから。
表紙ヘッドラインにも明記されていない。
大橋歩さんが訪問してこっそり掲載した記事。
そして「ao」はまた、
この友人のphotobackによる私家本。
「青という色は始まりの色なのだそうです。
だから青色を集めてみました。たくさんの思い出と一緒に。
ご覧いただけましたら」。
その青色の時間と場所にたまたま居合わせた
私にとって忘れられない瞬間の断片もあって、
買わせていただきたい、とお願いしていたのに。
この友人はふだん会う時でも、
大きなカバンに必ず数冊本を忍ばせていて
「読み終わってしまっていらないから」、とか
「古書で安く買ったから」なんて
前置き付きで、選りすぐった本をプレゼントしてくれる。
カバンがとても大きいので
「メアリポピンズみたいですね」なんて言ったら
カラカラ笑っていた。
彼女だったら、実は鞄ごと
颯爽と空を飛んでいるんじゃないか、と踏んでいる。
ブックセラピー。
こんなお見舞い、激励も、確かにアリだ。
友人は、へたった原因が
風邪だけじゃない、と見抜いたらしい。
お見舞いに来る代わりに、
本のけらいたちを使わしてくれた。
彼女も夏風邪がまだ長引いている、ときいていたのに。
ありがたさで胸がいっぱいになる。
先に恢復して、反撃(?)を考えなければ。
(かさねがさねありがとうございます。
リベンジはのんびりとお待ちいただけますか?)
by office_bluemoon
| 2010-07-12 10:27
| こんなもの、読んだ(本・雑誌)