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Book Circle 議事録  Oryx and Crake  by Margaret Atwood

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夏休みあとのreunionになる、Book Club。
今回はカナダ出身のAlex と Robの推薦本。
Margaret AtwoodOryx and Crake

場所:
Rob邸のお庭。20キロ相当のリブをヒッコリーでスモークしながら。

出席者:
Alex   (司会)
Rob (BBQ King !) 
Michele
Steve
Reina 

まずAlexが、作者の出自について、その作品の評価と位置づけについて、概説。
Robはこの作家の作品は全作読んだ、ということで説明にも力が篭る。

それほど遠くない未来に警鐘を鳴らすサイエンス・フィクション。
ほぼ全員が夢中になり、三部作のうちの一作目である
本作品の続きが読みたくなる、と評した。

日本でも翻訳されているが、私にはまったく未知の作家。
カナダ出身の作家の作品を読むのは『赤毛のアン』のモンゴメリー以来、といったら、
とても驚かれ、笑われた。

私見:
自分ではなかなか手を出さない近未来小説。最初とまどったが、
慣れてからはストーリーをそこそこ楽しめた。ある程度の素養がないと
風刺や機微がわからない、知的大人のファンタジー、といったところ。
このファンタジーを、native speaker全員が高く評価したことに、
驚いた。
バックグラウンドも個性もバラエティに富む仲間たちと、
放埓な空想の世界をシェアしたことで、
永遠の少年・少女といったおももちの一面を、
垣間見られたことが嬉しい。

私の英語の語彙が限られていることもあって、架空の生き物 
(例:pig + racoon = pigoon)や、未来の造語が出てきても
それが実際にある言葉なのかどうかが判別できないし、
荒唐無稽な出来事も、果たして自分の読み違いなのでは
確信が持てないまま読み進めなければならないので、
平易な英語で書かれているにもかかわらず、とても苦労した。

ラストに向かってスピーディーに展開する部分以外の
プロットは、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』や、
ジョージ・オーウェルの『1984』を彷彿とさせて
新味に欠ける気がした。また、児童売春のくだりは少々陳腐に思えた。

これに対してAlexから、抗弁が。Atwoodが得意とする恒常的なテーマ、
自然との共生・自然破壊への抗議・ハイテク世界の脆弱性と危機・
家族の断絶・第三世界からの搾取、フェミニズムへの傾倒、といった問題を
盛り込んだ結果そうなるのであって、
いたずらにセンセーショナルに物語を盛り上げるために
差し挟まれたプロットではなく必然なのだ、と説明を受けてやや、納得。

非English nativeの読者としてもう一点気になったのが、
カナダ人作家の作品ならではの描写があるか、という点。作中の家族の対話や、
社会背景が何点か挙げられたが、いずれもカナダに限定されない
ユニバーサルな問題、ということでCanadian identity的なものを特定できなかった。
Alexいわく、「そういうくだりがあったように思うんだけれど、今、出てこない」。
同じ英語圏であっても、カナダ文学界の特徴はなんだろう、という点が疑問として残った。

ここから派生し、アメリカを頂点とする西欧社会で、アメリカに対するカナダの位置づけ、
オーストラリアに対するニュージーランドとの関係性、など、比較文化論が展開され、
ブックメンバーではないアメリカ人のHughも議論に加わり大いに盛り上がった。

次回はMichele のセレクションの本に、ということで全員合意。
年内にもう一度ミーティングを開くために、中篇か短めの軽いものを、ということに。


Book Club閉会後は、Robの奥様HirokoやAlexの愛娘 Ninaちゃん、近所の人や親戚、
友人も加わってのいつものBBQパーティーに。
それでも、本好きが集まっているのでおのずとお気に入りの書籍、旅、好きな詩人、
アートの話で瞬く間に時が過ぎていく。
長らくの友人で冷静で寡黙な人物だと思っていたのに、
お酒が進むのも手伝って本のことになると熱く雄弁になるのも、楽しかった。

メインは前夜から漬け込み、朝9時からローストしていたリブステーキ。
それ以外のメニューは下記に。

メニュー:

ドライアプリコット or ドライイチジクの生ハムとモッツェレラ巻きブラックペッパー添え (Reina)

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セメント袋みたいに大きな紙袋いっぱいのナチョス + ホットサルサ(Steve)

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アーティーチョークのキャセロール パルメジャーノとマヨネーズオーブン焼き(Rob)

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チキンソーセージ (Rob)

グリーンサラダ(Hiroko)

サーモングリル オレンジ添え(Rob)

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家庭用(!)お化けマルガリータ・マシーン。通称『Robbie the Robo』(!!)。

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幼なじみが機内手荷物でカナダから運んできてくれた、というRobの宝物。
マルガリータ2種。プレーンと、ストロベリー大盛り。
カヴァが白2種類、ロゼ・スパークリング1種類。


日本は大好きだけれど一番恋しいのは食べ物、それも肉!と言い放つ
巨漢ぎみの外国人男性陣。常に紳士的に女性に肉を取り分けつつも、
実に嬉しそうに骨にくらいつき、肉汁で口のまわりをべたべたにして、
火の回りに何かと集まる。

SteveとRobがマルガリータを作り続ける。
自分のペースで飲んでいても、
「俺がせっかく作ったのに飲まないなんて!」と悲しそうな顔をする。
薦められるがままに、カップを重ね、夜が更けていった。

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by office_bluemoon | 2012-09-23 18:45 | Book club 議事録