office bluemoon

驟雨

f0205860_9585980.jpg





すぐ前も見えないほどの驟雨。
小走りに駆け込んだのは、地元の人々が集う共同湯。

雷鳴で照らされる半露天風呂にこわごわ漬かりながら、
毎日来ているというおばあちゃんに話しかけられる。
身の上話、嫁いだ娘の話をひとしきり聞く。
田んぼの真ん中にあるこの湯のためにはるばる来た、と話したら相好を崩して
水の出が良いシャワー口や、近所のおいしい蕎麦屋を教えてくれる。

そろそろ出ます、と辞去すると
脱衣所まで追いかけてきた。
「これも何かの縁だから」、と。
今朝とれたというゴーヤとオクラと平打ちインゲンをもらう。

雨が上がった。
[PR]
by office_bluemoon | 2015-08-03 10:02 | ほんの習作(掌編・エッセイ他)