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谷根千さんぽ

文豪好き、の仲間と炎天下の『谷根千(やねせん)』ツアー。
風情あるこの界隈に惚れこみ、住みついた友人の先導で、歩く歩く。

鶯谷駅集合→ホテル街の谷間にある正岡子規旧居『子規庵』→文豪に愛され、
その作品にもたびたび登場する羽二重団子→
谷中銀座→江戸川乱歩のD坂、こと団子坂→森鴎外記念館→
読書愛好家が本のならびに唸るという往来堂書店→
根津でランチ・ビール→根津神社→漱石旧居跡→東京大学安田講堂→三四郎池→
本郷通り洋菓子屋近江堂でフルーツゼリーとか、ジュースとか。

正岡子規と夏目漱石との友情を描いた、伊集院静『ノボさん』を慌てて行きの電車で読了。
子規庵と、鴎外の旧居、観潮荘に集った文学者たちの親交、その世界観を、
平成のリアリティで立体的に追体験、という贅沢な読書。
文豪も歩き、立ち寄ったであろう道に立ち、同じ目線で今も残る事象や町並みを眺め、
歩き、味わう、という酔狂に集ったのは、5人。

道すがら、共通の友人のことを話すように、文豪を本名で呼ばわり(『林太郎』、『金之助』)、
読書談義ができるのも愉快。

江戸風鈴の音涼やかに鳴り渡る憧れの谷中銀座の、レトロな町並みにしびれ、
三歩あるくたびに嘆声。
書生気取りで歩く、千駄木の坂を降り、本郷通りそして東大の銀杏並木に。

つかの間の涼を取ろうと入った創業120年の老舗洋菓子店近江屋。
天井が高く、カウンターが幅広く、長い、
エドワード・ホッパーの絵みたいな、ひんえりしたタイムスリップ空間。
ほかでは中々食べられない、気合の入ったフルーツゼリーのみずみずしかったこと。

アスファルトから蜃気楼立ちそうな酷暑の中、歩いた歩いた。血マメができた。


子規庵で読んだ一句
「仰臥せし子規の目線の糸瓜かな」


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三四郎池にて。
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by office_bluemoon | 2015-08-10 22:37 | こころ、泡立つ(events)