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『点と線』 松本 清張

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このところ、東京・江戸のお散歩エッセイを続けて読んでいた。
たどりついたのが、東京駅。
それも鉄道ダイヤが鍵となるこの本。

初めての松本清張、息もつかせなかった。
湯船の中でパラパラとめくりはじめ、
手が止まらなくなってその晩のうちに読了。

社会派・文豪然とした風貌から、
もっととっつきにくい文体だと思っていたけれど、
良い方に裏切られた。
清張先生、ごめんなさい。勝手に先入観を持っていました。
ドラマと映画、観たかった。

こみ入った時刻表トリックもすらすらと読めてしまったのは、
ひとえに文章の巧さ。
変に純文学ぶらず、それでいてエンターテイメントとして
品格を失っていない。こういうポジションを目指したいと思った。

場面設定がこみいっているわけでもなく、変態が登場するわけでもなく、
惨殺っぷりがすごいわけでもない、トリック破りで勝負!の、
生一本の推理小説。

ポー、エラリー・クイーン、クリスティ、ドイル。
幼いころ、推理小説の謎解きに夢中になった頃を思い出した。
懐かしいなぁ。やっぱりいいじゃないか、こういうの。
丹頂チックとか、仁丹の匂いが漂ってきそうな
昭和のオジサンっぽい感じも、いい。

東京・江戸お散歩本については、またお宝を発見。
後日まとめることにする。

(2016_19)
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by office_bluemoon | 2016-02-09 09:53 | こんなもの、読んだ(本・雑誌)