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『ミケランジェロと理想の身体』

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『書物』展がよすぎて、ミケランジェロ展のほうに足を伸ばせなかった、と
しきりに悔やんでいたら、関係者友人からチケットが。
いただいたそのとき、都内近場にいたので、その足で上野に。
イタリア語授業でも扱った、《ダヴィデ = アポロ》の本物をこの目で確かめに行く。

それにしても、名作といわれる文学ですら、100年の月日に耐えられるものは稀。
科学の真理といい、芸術といい、人々が大切に受け継いだ知性・才能の
きらめきが、約500年の時空を経ていま、目の前にあるってすごい。

写真は、撮影可だった、《ラオコーン》のレプリカ。
どの角度からみても、息をのむ迫力。



























































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by office_bluemoon | 2018-09-22 12:38 | こころ、泡立つ(events)

talks over a glass of wine


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写真は、前掲の『世界を変えた書物』展で
夢中で撮った中から(*撮影自由)1枚。
レントゲンの『新種の輻射線について』。ドイツ語。
当時、この写真をみた人はどれだけびっくりしただろう。


鑑賞後、精養軒で時間調整。
昼食に、レトロなオムライス。
フリースペースで、持ち歩いている仕事を少し片づける。

ミュージアムショップでハガキを買い、
友人にしたため、投函。
美術館・博物館にはぼうっとできるスペースもたくさんあって、ありがたい。
ミケランジェロ展に入る時間はなくなってしまった。
ロダンが外にあったのを思い出して、駅に戻る道すがら、みる。
何十年ぶり。

上野から一路、会議へ。
会議終了後、先輩というか、ボスと、同僚と、青山で食事。
前期のふりかえりと、夏の報告。

この夏調べもので、黒澤映画をかなりみた、と話したら、
この先輩は黒澤作品はすべて見倒した、と。

気に入ったら全部みる、読む、という彼のスタイルは徹底していて、
『ファーブル昆虫記』、司馬遼太郎、山本周五郎、ゴルゴ13、
ビリー・ワイルダー作品、ボブ・ディランの曲, etc...については、
「手に入るものは全部みました/読みました/持ってます」といってのける。

このスタイルは真似する価値がある、と今日も思った(なかなかできない)。

ミモザ、で始まり、白、赤と進む。かろやかに時が過ぎた。




































































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by office_bluemoon | 2018-09-21 13:59 | こころ、泡立つ(events)

The Books That Changed The World


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『世界を変えた書物』展


ガリレオ、コペルニクス、デカルト、といった知の巨人の
貴重な初刊本を金沢工業大学のキュレーションで展示。

15世紀。グーテンベルグの活版印刷以降、
ヨーロッパの人々を熱狂させたセンセーショナルな発見の数々を、
当時と同じ本で、同じ書体で眺められる。

美しい稀覯本。
著者から始まって、装丁する人、刷る人、本を運ぶ人、売る人。
本一冊に注がれた時間と情熱を想う。
ガラス越しに漂うオーラが、すごい。


その昔、教養人のもの、とされたラテン語の原書は、
一般の人々にも読める普及版にするときに、〝俗語〟、
つまり、イタリア語、フランス語などに訳された。
翻訳者は修道士や僧侶が多かった。

俗語版ならば、まだらに読めるのが、なんとも楽しい。
数百年を隔てて、わたしも知のしもべの末席に加われる。

言葉を訳す者の責任をしみじみと考える。

テキスト(原文)、それにそのテキストを書いた
原著者と向き合う。できるだけ透明になって、
何を伝えたかったのか、耳を澄ます。
大きな、鏡のように静かな湖を一隻の小さな船でわたろうとするみたいに
そろそろと。大きく、深い呼吸をして。
そんな、おごそかな気持ちを忘れてはいけない、と思った。


24日(月)まで。上野の森美術館で。なんと、入場無料。





























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by office_bluemoon | 2018-09-21 13:40 | 活字に遊ばれ(活字のある風景)